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2011年5月31日火曜日

ダイアモンドの個性

以前、ダイアモンドの内胞物にガーネットやぺリドットの結晶が入っている事がある
という事を書きましたが、そのほかにもダイアモンドその物の成長過程であったり、
発生が起因して内包されているものがあります。。

フェザー、ピンポイント、クリべージ、等の名前が付いている内胞物には時として、
ファンタジックなものを見つける事があります。

鳥や、魚がダイアモンドの中を飛んでいたり、泳いでいたりとその内胞物の在り方
で、色々な世界を見つける事が出来ます。勿論それは其々の人の見方にもよりま
すがそれを見つける楽しみは格別なものがあります。

本来は内胞物の多少でダイアモンド自体の評価が変わる訳ですが、見た目の美観
を損なわないという原則があれば、ある種これらの存在は個性だと、私は考えます。

それぞれの人が持っているダイアモンドに個性がある事は所有している人々には
非常に楽しい事ではないかと考えます。そして、それは価格とは関係ないのです。

ダイアモンドの見た目の評価には人為的に手を加えるカットがありますが、内胞物は
ダイアモンドその物に秘められたもので、時としてその内胞物の内容によってはカット
の方法も変えなければいけません。

つまり、内在する個性が結果的には見た目を左右する事がある訳です。

グレードや価格競争のない頃にはその見た目でダイアモンドは評価され取引されて
いました。人間の感性で取引がされる事は正に心の部分が価値となっている事であ
り、本来のこの種のビジネスの基本であると思います。

個性を大事にするという事はよく口に出されることではあるが、見た目ではなくその
中にある個性が表に出てくるという事はダイアモンドその物の個性とい一緒な訳です。

見る物に価値を感じるという事は、それを見る人の心を映すものであり、正に個性
というものは内に秘められており、表面上で評価する事の幼稚さを考えさせられます。

何が言いたいかというとダイアモンドをグレードのみで評価をする事の幼稚さを考え
させられるという事です。価格の目安になっても、本来の価値を現すものではないと
いう事です。

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