本日、午後から店内にて香りのイベントを行います。
実は仕事で扱っているフレグランスジュエリーの関わりでお知り合いになった山下文江さん
という、調香士にしてフレグランスデザイナーで日本にはあまりいらっしゃらない資格の方
に御指導を頂くというものです。
彼女は香楽という香りを楽しむ事をセミナー等で全国に広めていらっしゃるとのことで、香りに
ついてはいささか物語を持っていらっしゃるようです。
今回で五回目になりますがお付き合いするうちに我々のビジネスと共通するものを感じ始め
ました。
香りもジュエリーのビジネスも何千年と続いているビジネスですがどちらも実用的なものでは
ありません。しかし、どちらも最も古いビジネスに挙げられ延々と続いています。
何故でしょうか?
『古くてなくならない。』ここにキーポイントがあると思います。
『古い』という事は人類の文化で最も感性に近い原始的なものという事になり、『なくならない』
ということは理屈ではなく必要なものという事になります。
つまり、現代の周りにあるものは近代に近いほど後天的で一時的なものという事になります。
根本的な人間生活に必要なものは一時的や局所的なものにはなりません。
ダイアモンドや香りは突き詰めて要因を調べるほどの事ではないけれど、人間の生活に
おいて決して一時的や局所的なものではないという事でしょう。
それでは、何に必要なのかと問われると、決定的なものはありませんが、続いて来たという事が
一つの証なのだと思います。
ただ感覚的にとらえた物をあえて言うのであれば精神的セラピーに役立っているという事
だと思います。
現実に山下先生のお話をうかがっても、彼女自身がうつ病や精神的なダメージを香りに出会う
事により克服して、この香りに世界に興味を持ってフランスまで渡り、香りを勉強してきたと
いう事です。
つまり、最近では精神的セラピーの研究が進み香りなども良く取り上げられますが、
精神的な補助としてダイアモンドや香りのような嗜好品は続いて来たのでしょう。
ダイアモンドでテンションが上がる人々の話は以前にも書きましたが、本当は物質的な文化
より精神的文化にもっとお金をかけるべきなのかもしれません。
物質的ビジネスは永くは続かない事は歴史が証明していますが精神的なビジネスは宗教
も含めて永続的なものが多いという事だと思いますが、そのアンバランスが人間なんでしょう。
そのバランスを整えてくれるのが香りであり、装飾品なのだと思います(特にダイアモンド)
宝石は決して物質的な文化ではありません。
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