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2011年5月24日火曜日

証し。

 毎朝、テレビを見ていると震災後のエピソードやメッセージを寄せるコーナーが
各局で行われている。

ある番組のコーナーで
『夕方、主人がニコニコしながら避難所に戻ってくると手にピカピカと光る指輪を
持っていた。災害の時たまたま外していた結婚指輪を探してきてくれたんです。
それを水で綺麗に洗って持ってきてくれたんです。二人の大事な思いで・・・。
この人と結婚して良かった。』
といった内容でした。

最近、震災を機に婚約、結婚指輪のエピソードを紹介される事も多いせいか
婚約指輪や結婚指輪を軽んじてきた昨今ではありますが、購入されたり、
問い合わせが色々なところで増えているそうです。

このような機会がなければその意味を理解されないという事はさみしい様な
気がしますが、なぜ、ダイアモンドであったり、金、プラチナなのか・・・。

変質しないこれら素材はなかなか残しにくい物語やメッセージを後に運んで
くれる役割を担うには最も適しているといえます。

今回の投稿者の指輪も本当であれば少し曇っていたかもしれませんが彼女
にはキラキラと光って見えたのでしょう。

普段では考えなかったかもしれません。もっと普段の目の前にある物や事に
追われているかもしれません。勿論目の前の事も大事です。

実務的ではないけれど本当の意味での価値ある物をもっと見つめなおす事も
節電とともに行える良い機会かもしれません。

また、宝飾業界の人々にも、もっと本来の意味と価値を伝える努力をしてほしい
と思います。価格競争や安売りは本来の価値には何の意味もありません。

作りの良い丈夫な、素材に負けない宝飾品を追い求める努力をもっとしてほしい。
最近のリサイクルで不要になった貴金属を見る事がよくあります。やはり、壊れて
いたり、売りに出される貴金属は作りも良くなく素材に負けたようなものばかりで
素材以外に価値を見出されない物ばかりです。

これを機会にもっと価値を見直してほしいと切に願います。

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