昨年来からの値上がり傾向や年始の各鉱山会社からの値上げ発表、更にはロシアのウクライナ侵攻と値上りトレンドが続いています。
アルロサへの制裁を含めダイアモンドビジネスに暗雲が漂うような気配すらしますが、実際には大きな変化はないと思っています。
事実、アルロサの原石は制裁に加わってはいないインドに次から次へと送られ研磨され、供給には問題がないようにも思われます。むしろアルロサの原石供給過多による問題がはらまれてきます。
それは小粒のダイアモンドの90%以上の研磨シェアがインドに集まっているために、むしろ小粒に関しては近々に値下がりすら予想できるのではないかと考えています。
1980年のダイモンドの大幅値下がりもその前の過度の値上りとイスラエルダイアモンド業者の過度な供給が大きな要因でした。多くは1ct以下の小粒でしたが。勿論背景は今回とは違いますが現象面だけを見ると今回起きている部分と非常によく似ています。
勿論大粒ダイアモンドに関してはその例外になるでしょう。絶対的な供給量が足りず、今回のウクライナ侵攻により需要が増すことが十分に考えられるからです。
現実に以前のように決して買い手市場ではなくなっています。余裕があるのなら無理には売る必要もなくさらに言えば、現在は大粒オーナーの殆どは資金的に余裕のある人が、圧倒的だからです。
ダイアモンドのディーリングにおいても圧倒的に購入希望者が多く、販売希望者との割合は8対2といっても過言ではないのです。
さらに日本においてもその傾向は強くなるでしょうし、日本においての新なるダイアモンドビジネスのスタイルになるのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿