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2021年1月29日金曜日

ロックダウン⁉

 長い海外経験から日本と海外の習慣からくる判断や結果の違いを見てきましたが、グローバル化というものを考えたときに 世界が必ずしも統一基準で考えることではなく違った習慣、環境をお互いが理解をし、尊重をすることだと考えています。

 いつもはダイアモンドを通して世界の考え方を書き記すことが多いのですが、今回は新型コロナ化という事もあり、それぞれの感染予防対処の違いというものはかなり違うものだと考えています。

 それが前述した習慣、環境の違いという事ですが、『ロック・ダウン』の提唱に対して他国でやったが効果はなかったじゃないかという反対意見も多く聞かれますが、これは少し違うのかなと考えています。

 それは海外の多くは土足文化であり、日本とは基本的に入浴習慣も違うという事です。つまり、コロナ菌は路上にも沢山存在をしているという事です。室内に持ち帰り家の中で床にばらまき更にはそのままソファーに座ったり、足をベットの上に投げ出したりしているわけで、更には日本人ほどの入浴習慣がないのそれがどこまでも感染拡大につながるという事が考えられるわけです。

 日本においても若者が路上で飲食をしたり、コンビニの店頭でベタ座りをしたり腰かけていいるのを多く目にします。彼らは同じように家でもそのままソファーや床に座ったりするわけです。余りメディアでも注目をしておりませんが、海外の海外政策がイコール日本がそれを真似る必要はないと思っています。

 日本の感染数が現状で収まっているのはその辺の日本の習慣からくるものだと思っています。感染対策の不備は世界基準でいえば第49位という事ですが私自身は『ロック・ダウン』を2週間行えば相当数の感染者を減らす事が出来ると持っています。

 今のままでいったら日本からの渡航がどこの国からも認められず経済がますます弱体化をするでしょう。政府が経済も回すと言っていますが、経済の一番のブレーキは政府の政策であることを早く気付くべきでしょう。

 以前から言っていますがウイルスとの共生なんてあり得ないのです。一定数の感染者数へ減らすことが唯一の経済対策であり、ウイルスとの戦いの唯一の勝利は動かない事と閉籠ることなのです。


2021年1月26日火曜日

今後のダイアモンドの役割⁉

  世界がコロナ禍に話題が集中している間にも金融業界の変化はコロナ後の社会構造の変動を生み出すべく胎動が止まることはありません。

 コロナ後に起こる一番の問題点は『実力主義と公平性』の明確な乖離であり、その矛盾が世界という社会を翻弄するでしょう。

 超低金利による金融緩和政策は世界の潮流でもありますがお金の、これはお金の行き場所を投資市場へと誘い過去にない膨張現象を生んでいます。このことは富裕層への更なる資産膨張を生み格差の開きを更に多くしていることは周知の事実です。

 この間にも多くの財政がコロナ対策へと投入されています。さてそのコロナ後に何が起きるのだろうかと考えること恐ろしくもあり、興味でもあります。

 つまり増税であり、富裕層からの資産剥がしが始まるのか、更なる格差を開く増税が始まるのか何れにしても多くの国の政府はコロナ対策に投入をした財政を立て直さなければなりません。そこには『公平』という名の更なる格差を助長する事となる政策をとらなければならなくなるでしょう。

 つまり、税金は公平に国民に掛けられるが収益は実力主義という事であり、富裕層は大きな税金を回避する方法に関しても手段を持っているという事です。

 おそらくはそれと同時に金利の上昇を迎える事となり株式市場からの資金の流出は火を見るより明白な事です。

 それでは富裕層にとってのその防衛策とは何だろうかと考えると膨らんでいる際の資産の分割であり品難場所です。今後宝飾業界は販売をする方法、場所、次期、理由を変化させざるを得ません。

 つまり、今後は前述の内容をふまえ膨らんだ株式市場の受け口としてダイアモンドは大きな役割を宝飾品としてだけではなく担っていることを前提に考えていかなければなりません。

 装飾品の延長線上に宝石、宝飾品はあると考えている業者は退場を余儀なくされることは必至なのでしょう。またコロナ禍やコロナ後に必要とされる立場でもなくなるわけです。

 いずれにしてもコロナ後の社会は変わります。それに対応ができるかどうかが今後の試金石となるでしょう。

2021年1月14日木曜日

厳しい宝飾業界⁉

 国内のコロナ禍はますます広がる状況にありますが、これは単なる宝飾業界への追い打ちというレベルではないと考えています。

 国内のコロナ対策は政府の対処療法という場当たり的な政策の弊害もあり更なる広がりを続ける状況にあります。コロナを自然災害というものに当てはめれば当然場当たり的な政策では対処ができるはずがありません。歴史に学ばなければならないのです。

 宝飾業界自体のこの政策の犠牲になるものでもありますが、それ以上に考えなければいけないのは 自然災害と同じように歴史に学ばなければなりません。

 コロナに100年前のスペイン風邪があったように宝飾業界も同じような歴史を繰り返しています。

 宝飾業界の歴史は長いのですが近代を見てもビクトリア時代に始まった庶民のジュエリーブームがあり、それ以降にスペイン風邪が流行り、その後バブルを迎え、世界恐慌へと進みジュエリー暗黒の時代を迎えデ・ビアスのダイアモンド・プロモーションが始まる1950年代までの30年間はジュエリーの不毛時代を迎えたのです。

 しかし、世界恐慌の時代でも宝石店がつぶれた話はあまりありませんでした。それは当時の宝石店は富裕層のみを相手にしていたからと言っても良いでしょう。富裕層は何時の時代でも変わらないのです。

 宝石、宝飾品、装飾品とカテゴリーで分けたときにここでいう不毛の対象となったのは宝飾品と装飾品の間のアイテムと言って良いでしょう。

 日本は高度成長からバブルとその後の時代はファッションジュエリーの時代でした。いわゆる宝飾品と装飾品の間に時代が続いたのです。しかし、ここ十数年はこの時代の終わり告げる兆候は間違いなくあったのです。

 そして、このコロナをきっかけに多くのそれらのアイテムを取り扱っていた業者が退場を余儀なくされるです。そして、100年前ほどをなぞるような時代が続く事となるのでしょう。最近のファッションのチープ化も手伝って今後10~30年はとても難しい時代を迎える覚悟しなければならないのです。

 ヒントとしては現在の金融バブルと富裕層がカギになるのでしょう。

2021年1月5日火曜日

ダイアモンドの新年⁉(2)

  前回には法人の資産としてのダイアモンドの購入という事を書きましたが、現在中堅のオーナー企業の多くが現代アートを会社の資産として購入するケースが多いという事に触れました。現代アートに興味があるのか、はたまた投資としての興味なのかというと両方を兼ね備えた上での自らへのご褒美兼ある意味見栄というものもあるように感じます。

 その事が悪いという事ではなく、それらの物も含めダイアモンド、宝石などもその類なわけです。しかし、ダイアモンド等に関してはそれらの対象にはなっていなかったというのは前回も書きましたが販売側の姿勢という事になるのでしょう。

 前回書いた2千万から3千万円のところというのはカラーでいえばKLM以上でSIクラス以上という事になりますさらに言えばハイカラー・ハイクラリティーは除くという事になります。

 これらの条件で10cts以上でラウンドという事になると世界のマーケットにおいて100ピースは流通在庫としてはないでしょう。つまり、この辺のところはハイクラス程高価ではなく更に言えば宝石としての美観は十分に保っている所という事です。つまり、日本において20ピースほどでも購入されると価格自体が上昇をするという事になります。

 何故にハイクラスではないのかというとハイクラスは価格の上下が激しく、実質的原石価格との価格差乖離があり過ぎます。しかし、コマーシャルクラスであれば元々のプレミア価値がそれほどありませんから価格の上下動が少ないわけです。更には購入するにあたって手ごろであるという事になります。

 これらのところをどのような資産運用をするかという事は多分購入をされる方の方が詳しいと思います。

 このような事が実質的に始まることは正に『ダイアモンドの新年』と言えるのではないかと考えます。

2021年1月4日月曜日

ダイアモンドの新年⁉(1)

 明けましておめでとうございます。

 という言葉がふさわしくないような雰囲気でもある新年のはじまりです。勿論前を向いて進むしか人類にはできないわけです。

 タイトルに『ダイアモンドの新年』という言葉を使いま したが、本来であれば元々のダイアモンドの歴史をひも解くという意味ですが、我が日本においては新年と言って良いのだろうと感じた昨年でした。

 新年から意味不明なことを言っていますが、実は昨年末からいくつかの問い合わせが来ています。それはダイアモンドを資産として法人が持てるかどうかという事です。

 実は昨年は絵画関係が百貨店などでは著しい売り上げを上げています。その顧客の多くは40代50代の若き経営者たちです。特に現代アートで今流行りのバンクシー等などが売れているわけです。

 この多くが会社の資産としての購入という名目が付いています。現代アートの過去の歴史を見れば価値としての価格というより流行りの価格といった様相が濃いものなのですが資産という形で法人として購入をする場合が多いと聞いています。

 結論から言うと勿論ダイアモンドを法人の資産として持つ事が出来ます。しかし過去の例を見ると販売する側がその認識を持った販売方法をとっては来なかったのでその認識がないだけなのです。

 もっと言うと販売側がそれだけの知識無くして販売をしてきたわけです。つまり、以前はちゃんとした資産として販売をしてきたという事実もありますが、近年の日本においての販売方法はそれらの知識を持った販売員もいなかったという事にもなります。

 装飾品、宝飾品、宝石といった分類があやふやになり、装飾品を如何にも宝飾品として扱ったり、付加価値を持たない宝飾品を宝石の類の様な販売方法をとったり、宝石に準ずる程度の物を宝石として販売をしたりときたない言葉でいえば『味噌もくそも一緒』といった状況でした。

 本来であれば後にオークションにかかる程度の付加価値の付いた物を宝飾品、そして資産として将来的に値上がりも期待の出来る物を宝石として扱ってきたはずなのですがそれは今や衰退し、結局は今の想像の出来た状況になってしまったのです。

 しかし、顧客の方からのお声掛けが『資産としてのダイアモンド』ということになると話は逆流ではありますが、良い方向に向くという事になります。それが私の言う『ダイアモンドの新年』という事になります。

 つまり、資産という条件を考え提供をするという事を考えると、販売形態や市場手数料というものを考えなければいけません。現代アートの平均価格が2千万円から3千万円という事を考えるとダイアモンドでいえば10ctsのコマーシャルクオリティーという事になります。

(2)へ続く