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2019年8月26日月曜日

ダイアモンドグレードの不都合⁉

 ダイアモンドのグレードというものは『だいたい』『大よそ』というものが基本となっていることが精度を高めようとも現実です。これらの言葉を数字で表すことは難しいのですが約90%くらいの整合性と思っていればあまり問題になることではありません。

 つまり、ダイアモンドのグレードというものは公式なものでもなければ法律で縛られるものでもありません。だからと言っては何ですが『だいたい』『大よそ』で良いのです。

 つまり、天然の物ですから品質の100%の整合性をとることは不可能なわけです。もし、100%近い整合性をとろうとしたら例えばカラーをD~Zの範囲で表すことは難しくなってきます。

 もし、Eカラーの範囲を1センチメートルの幅の段階としたらKカラーだけでも大よそ10から15位の段階が必要となります。更にVVS‐1を1センチメートルとしたらSI₋1は40~50センチに分けなければなりません。

 つまり、それぞれを1センチの価格の範囲で置き換えるわけですからとてつもない組み合わせが出てきます。これがシンジケートが言う価格の決定には1万4千のポイントがあるという事になる訳です。しかし、そんなことをしたら煩雑になりすぎますので、良品質には厳しく低品質には甘くという発想から作られたグレードですから不都合が沢山あるわけです。

 しかし、時代や市場の状況により扱うものが変わってきましたので、購入者の嗜好というものも判断というものを加えなければならなくなってきているのです。更には国によってもその判断が変わるという事にもなります。しかし、価格に関してはある程度のコンセンサスは得られていますのでグレードの関係なく価格が決定されているのも事実なわけです。

 事情は色々あると言えグレード表記を絶体的な物として捉えていなければ何の問題もあることではありません。

 グレードには販売側の不都合とその運用の不都合がありますので現物を評価する力を購入者にレクチュアすることが大事なのです。
https://ameblo.jp/diamonrow

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