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2013年6月7日金曜日

共通するもの!?

 ここ3ヶ月間の間に釧路と函館を訪問する機会があり、双方ともほぼ40年ぶりの訪問でありました。当時の両市の駅前は華やかでそれこそ毎日がお祭りのようでした。

 今回の驚きというのは駅前の衰退ぶりでした。人は少なく、特に釧路に至っては昼間でもあまり人影が見えないような状況でした。その中で気がついた事は郊外型のショッピングモールの台頭や大型飲食店の郊外型化、そして駅前にはつきものであったパチンコ店の郊外への異動でしょう。

 これらはこの両市に限らず、多くの地方都市で起きている現象でしょう。さらにはその郊外型ショッピングモールのゴーストタウン化も見逃す事は出来ないでしょう。

 これらの現象も見ていてジュエリービジネスとの極似具合です。ジュエリー業界も最初は時計店から始まったような小さな町の駅前商店街の宝石店が基本でしたが、いつの日からか百貨店が台頭し、やがては異業種を中心にした展示会が中心になり、その展示会もゴーストタウン化をし始め、そこから抜け出せずにどんどん安価になる平均単価に我慢をしながら続けている現状です。

 しかし、両市の中のたまたま訪問をした両店は決して繁華街でもなく、恵まれた立地でもないところでの奮闘具合です。特徴はある程度の客層に絞り込み、商品も価格帯も絞り込み顧客に提供をしているところでしょう。

 このところの他業種の状況を見ていても同じ様な現象が起きています。必ずしも立地条件も良くなく、単価もさほど低くはない。これらは家賃原価を抑え、経費を削減することで良いサービスと内容を提供する事に特化をし、なるべく顧客と身近になる事により生産性をあげているという事でしょう。

 これらは車社会になった事で起きた現象ですが、その後の立地条件良くないところでもビジネスが出来るというのも、これまた車社会になったおかげでしょう。

 つまり、大きな商圏を対象にした市場の時代は終わり、それらはネットビジネスに任せ、本来のアナログ市場を見直す時が来た事を物語っているのでしょう。商品を特化し、価格帯も特化し、その上で中身の濃い商品内容と身近な接客をするという事に濃縮されるのでしょう。

 ダイヤモンドのビジネスは得にこの業態が向いているビジネスと言えるでしょう。ブライダル市場商品を外せば、同じような物もなく、実用品商売ではない以上、仕入れの技術と経験、知識により特化をし、特別な物だけを提供する。まさにダイヤモンドビジネスであろうと思います。

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