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2013年2月25日月曜日

女の子はダイヤモンドが好き!?

 マリリンモンローの映画の中で特に有名な言葉として
『ダイヤモンドは女性の永遠のお友達』
という言葉があります。

 昨日、久しぶりのゴルフで一番の寒さの中、強風でスコアも何もない中、早々に引き揚げ、一諸にプレーをした仲間たちと会食会を行ないました。

 仲間の一人が娘を伴って参加をしてきましたが、その子は小学校2年生ということでしたが、一人っ子のせいか最初は一寸シャイでしたが、話題がたまたまダイヤモンドの話になった時に眼をランランと輝かせ、興味をしました。

 母親が
『前からダイヤモンドを集めているのよね。』
というと
『ウン、沢山持っているよ。きれいだもの・・・。』
と、得意げ。

 勿論本物ではないのだけれど、子供、特に女の子は光る物が大好きである事は良く解っていましたが、ダイヤモンドとして認識をしているとはいささか驚いたのと同時に何故か嬉しいような気がしました。

 こんなに小さな女の子でもダイヤモンドが好きなんだね・・。といった会話でひとしきり盛り上がったところで友人が
『ダイヤモンドが欲しかったら、このおじちゃんに云うんだよ』
といったら、その子の目が輝き始めこちらの方を覗くように見始めて来ました。

 女の子がダイヤモンドが好きなのかどうかといえば、疑う余地もありません。これは成人になった男性には解らない感情なのでしょうが、老若問わず女性はダイヤモンドが好きだという事を改めて認識しました。

 理屈ではなく、情緒的にダイヤモンドは永遠に女性のお友達なのでしょうね。

2013年2月20日水曜日

盗まれたダイヤモンド!?

 昨日のニュースでベルギーの空港で5000万ドル相当のダイヤモンドが盗まれたとの報道が流れました。末端で100億円を超える盗難は史上最高ともいわれております。数人の強盗でマシンガンを持ち、一発の弾丸を発する事もなく数分で事は行われそうです。皮肉にもダイヤモンドの携帯性はこんなところで発揮されたとも言えますね。

 歴史上数々のダイヤモンドの盗難があり、また何れかの機会に忽然と現れるとといった事は今までにも何回もありました。今回の盗まれたダイヤモンドの中にもいずれあの中に入っていたものの一つであるといった物語が出てくるのかもしれません。

 ダイアヤモンドは今までも多くの歴史上の人物だったり、物語を後世に伝えて来ました。ホープダイヤモンドしかりテーラー・バートンしかりであります。

 ダイヤモンドが人の歴史を伝えると同時に、ダイヤモンドそのもに自体も人生そのものを象徴しているような気もします。昨日、ご来店を頂いたお客様が3ctが御所望でという事で手元にあった5PCSの3ctを裸石の状態で価格、グレードを表示せずお出ししたところ

『このダイヤモンドが一番輝いているわ。綺麗なものですね・・。』

 お客様がお選びになったものは一番安価なものでカラーで言えばベリーライトイエローのSIクラスのものでした。ライフの強い確かに力強いもので私も好きなものでした。その他のものはE.Fカラーのエクセレントカットであったりしたのですが、何の先入観も与えずにお見せしたところの結果でした。

 ダイヤモンドは全ての条件が揃えば確かに良いのかもしれませんが逆にDカラーでIFでEXとあるものは数も少なくとてつもなく高い価格になります。しかし、人生と同じで全ての条件が揃う事は稀で何かが足りないのが当たり前と考えた方が良いのでしょう。そして、何が秀いでるかという事だと思います。

 本来、クラリティーグレードのVVSI,VSI,SI,Iというのは現在ではInclusion(内含)の略となっていますが以前はImperfection(不完全)のい略となっていました。ただ、イメージが悪いという事でインクルージョンという表現になったようですが、本来完全な物の方が稀な訳ですから現存していても私は良いと思うのですが・・。

 話はそれましたが、人の人生においても完全な人生はあり得ません。人生というのは苦難の中に歓びがあり、その歓びは苦難を忘れさせてくれるその人の人生そのものの素晴らしさだと思います。ダイヤモンドは人生そのもので、素晴らしい部分を見つけることにより他の不完全な部分は帳消しにさえしてくれるのです。

 文字や経歴ではなく素直に物事を見れば、見え方は其々で、完全ではないにしても何を見出すかという事がその人の人生そのものなのだと思います。ダイヤモンドの選び方そのものも人生と言えますが、ダイヤモンドも人生そのものであるような気がします。

  盗まれたダイヤモンドは終わりではなく、これから物語を作っていくのでしょうが、人生も過ぎていく訳ではなく何かを輝かせてくれるプロローグなのではないでしょうか?

2013年2月16日土曜日

特級ダイヤモンド!?

 今週のさる展示会においての出来事をご紹介します。

 展示会場にニコニコとしながら入ってくるなり、当方に向かって歩いて来たご婦人が

『最高にうれしいです。』

と左手の薬指にしたハート型のダイヤモンドを指さしながら満面に笑みを浮かべ近づいて来ました。
 昨年ご注文を頂き、先日納品をした指輪をしての御来場でした。うれしくてどれだけ気にいったかを伝えにいらしたそうです。

 最初は、グレードの良い1ct位のダイアモンドを御所望でしたが、如何せんご予算の問題もあり、少しイエローがかってはいましたがライフの強いハートシェイプのものでご注文を頂きました。

 『社長が仰る通り、輝きが強いのでイエローがかっている事が気になりませんでした。本当にうれしいですし、むしろイエローがかっている物を勧めて頂いて良かったです。なにか温かみも感じるんですよね。』

 と本当にうれしそうにお話して頂きました。

 そうこうしているうちにお客様から連絡が入り、先程ご来場をしていたお客様が当社の女性スタッフがしていたペンダントのダイヤモンドが気になってしょうがないので次回来るときにはそれと同じようなものを持ってきてほしいとの事。

 スタッフのペンダントはK18YGのプチペンダントでハートシェイプの1.5ctで昨年の買付の際に以前から頼まれていた事もあり、イスラエルの取引所で見つけてきたもの。

 実はライフをいつも言っているのでそれを意識した余り、なかなか見つかりませんでした。現在では形の良い1ctアップのハートシェイプというだけでも希少である事もあり、見つけるのが一苦労で色々な取引所のブローカーたちの力も借り、やっと見つけたものでした。

 決して上質という訳ではありませんがダイヤモンドとしては特級のものでした。つまり、テリの強い
形の良い、誰が見てもうっとりとするような一品です。

 そのダイヤモンドを見てのご連絡でしたが、そんなに簡単に見つかるものではありません。前述のご婦人の指輪もそんなダイヤモンドが留められていたのです。それは裸石で購入されたのですが当方で加工も受けたまわり納品したものですが、造りもまた自画自賛になりますが素晴らしかったのです。

 販売員の方が近づいてきて

『あんなに喜ばれるなんて、販売してこんなにうれしかった事はそうありませんでした。それにしても
最初は半信半疑でしたけれど、本当に品質に関係なく綺麗なダイヤモンドってあるんですね』

 勿論、お金を出して高品質のものを買えばそれに越したことはありませんが、品質がさほど上物でなくても特級品はあるのです。それはダイヤモンドのプロであれば皆がしっている事だと思いますがなかなか表現が難しいのかもしれません。

 以前にも書きましたが米国宝飾品組合(AGS)のラボのアンケートでも消費者は輝くものを前提に購入しているのであり、決してグレードを前提にしてはいないという事も解っています。ただ経験から本当にダイヤモンドでライフ(照り)を持っている物は全体の20%くらいの割合で、以前の日本のバイヤーはそれを意識していましたが、通販華ざかりになり、外国籍のバイヤー達が多く入り始めると決してライフの強いものばかりではなくなってきました。

 リサイクルマーケットに吐き出されるダイヤモンドの大半は輝きとはとても言えないようなものが多く存在します。輝きと大きさは消費者が唯一眼で確認が出来るものです。4Cのグレードは消費者には確認のしようのないことです。

 裸眼で見た照りのある存在感はまさにダイヤモンドの特級品なのです。それはまさに消費者には
後悔のない自らが選択をしたダイヤモンドになるのです。

2013年2月8日金曜日

ダイヤモンドのセレクション。

 日本に住んでいるユダヤ人仲間からハートシェイプの2ctのものを勧められたので見せてもらう事になりました。彼の事務所に顔を出すとにこやかなビジネススマイルで迎えられました。

 挨拶は終わり、おもむろに金庫の中からパーセル(薬紙みたいなもの)を取り出すと私の前に差し出しました。パーセルを開いて首をかしげている私に

 『そんな素晴らしい石に何の不満がありますか?』

 形としては悪くはなかったのですが、自分が思うテリ(Life)が少しではありますがたりなく感じたのです。

 『うん、形は悪くはないけどライフが少し足りないね。』

 彼は肩をすくめて

 『それじゃあ、しょうがありません。KAZさんは厳しいね』

 この仕事を始めて40年ほどになりますが最初の頃というのは選ばれたダイヤモンドが多く日本に入っていたので良い石しか見る機会がありませんでした。勿論勤めていた会社がダイヤモンドに特化をしていた会社でしたので・・。

 多い時には1ヶ月に1CTのダイヤモンドで1000個前後買付をしていたので一日のソーティングの数量は1万個にも及ぶ事がありました。勿論、一つ一つをじっくり通していたら見る事は出来ませんので裸眼でのチェックが最初の段階です。これは常々言っているライフを確認するのには都合が良く、時には数百個入ったロットのパーセルをチェックする時には、ひときわ輝いている石を選別します。

 意外なのはルーペを通すとこのライフをチェックしにくいという事です。消費者も最終的には裸眼で見ているわけで、裸眼でチェックが最初の段階という事です。

 次の段階にはその裸眼でセレクトされた物をルーペでチェックをしていく訳ですが、この段階では内胞物のチェックをし、さらに対称性をチェックしますがその際にはクラックなどの小さいかけやブレミッシュ(外瑕)のチェックを、特にガードル、ファセットの重なり合うところなどのを中心にチェックをします。

 ファンシーシェイプに関してはさらに、好みの形というのがありますので80%以上の人が好む形を前提にして選びます。そして最後に価格ですが多くの場合以上のチェックで最良のものを選ぶとどうしても価格が跳ね上がってきます。しかし、売る側もそこを重要視せずにプライスチャートに拘るだけの売り手もいますので、そこが買い目という事になります。

 大雑把に言いますと以上のようなセレクションを行う訳ですが全てをクリアして手に入るものは検品をしたダイヤモンドの総数の大体2~3%位です。多くのバイヤーは時間短縮のために買付事務所で手配をしてセレクションをしているのもや既にグレーディングがとれている物をチェックするだけの人が多いのですが、それだと本来の良い物の見逃しが起きますし、新たな眼のエクササイズにはなりません。

 私は基本的なソーティング方法をとりますので、グレーディングをされているダイヤモンドを見ることはほとんどありません。消費者にも好みがありますので画一的なセレクションだけを行う事は本来のダイヤモンドビジネスの可能性を閉ざしている事になるのです。

 検品をしたダイヤモンドの買える可能性のある物は5%前後で、さらに交渉でマザール(交渉成立のヘブライ語)されるのは2~3%くらいという事になります。その中で皆さんが気に入るものは数個という事になりますから希少性が眼に見えるより高い事がお解りいただけますでしょうか?

 ダイヤモンドを沢山の中から光るものを選びましょう。(反射ではありませんよ)

2013年2月5日火曜日

触診!!

 いつもダイヤモンドの事ばかり書いているようでありますが、実はダイヤモンドを通して色々な事を考えてほしいとい思いもあって書いているのですが・・。

 先週末、体調もちょっと思わしくなかったのもあり、行きつけの総合病院に行き診察を受けたのですが、最近ちょっと気になっている事があります。

 それは、ほとんど触診が行われないという事です。特に若い医師に多いのですが、私の顔もほとんど見る事がなく、検査で出ているデーターをPCのディスプレー上で見ているだけで色々とアドバイスをくれます。

 最近では色々なものにセンサーやデーター資料が活かされている事は便利だし、効率的だとも思います。しかし、反面良いのだろうかという感覚も芽生えます。

 物を触り、硬い、柔らかい、痛い、心地よい、重い、軽い・・これらの感覚が少しづつ失われているような気がします。進化をする事は退化を前提としていると考えている私にとっては何よりの危機感を覚えています。

 これらの感覚を人間が持っていて初めてデーター化され、センサーなどに生かされているのだと考えると、その感覚を失った人や、損なっている方の補助として役に立つという前提なら理解もできるし、大いに進化すべきである。

 しかし、現代の進化は一般の健常者に対する補助がほとんどで、果たしてそれでいいのだろうかとアナログ人間は考えるのです。

 以前にも書いた事がありますが、ダイヤモンドのカラーグレーダー開発をされましたが物によってはFカラーぐらいの白い物がZカラーと表示をされる事もあります。その機械が判断をした結果をもとに次の段階に進んだらどうなるのだろうか・・。

 ダイヤモンドのグレードというものは人間が判断をしているとはいえ、出ているグレードを見て購入者に判断をしろと言っているようなもので、実際にはグレードを見て判断を出来る消費者はほとんどいません。、実際の医師に関してもデーターを見ていて本当に確実な判断をしているのかどうか疑問でもあります。

 一昨年に急性膵炎になった時に赤羽橋にある某病院で6時間ほど治療方法が解らずに、七転八倒していた事を思い出します。土曜日という事もあり若い当直医が4,5人かかっても病状から判断できずにおりました。あまりのつらさにタクシーで帰宅をし、近くの総合病院に救急車で担ぎ込まれ、私のうずくまっている様子を見て、ベテランの医師がすぐに

『急性膵炎だ、すぐ、痛みどめを・・』

と看護師さんに。

 痛みも収まり、気絶状態だった私は数時間眠りに入り無事朝を迎えたのを覚えています。ベテランの経験値で救われた思いをしました。後で聞いたらICUに入る寸前だったと聞かされほっとした思いをしました。

 五感を養う事は生きていく上で大切な事と考えています。ダイヤモンドが何故に魅力があるのか・・それを理解することも五感があってのこと、ダイヤモンドに魅力を感じる方達のほとんどは感覚人間であるような気はしますが、それは本来人間が持っている物を最大限発揮している証拠でもあると思います。

 見て、持って、触って、食べて覚える事は勉強では見につかない事を忘れないようにしましょう。

2013年2月4日月曜日

ダイヤモンドと美人コンテスト!?

 昨日スポーツジムで久しぶりにお会いした女性会員の方からお声をかけられた。

『髙木さん、久しぶりですね。お元気ですか?』

『お陰さまでなんとか元気にやっていますよ』

『そういえば、髙木さんはダイヤモンドをやっていらっしゃるんですよね?』

彼女は息子さんが今度婚約をされるそうで、息子さんからなんでダイヤモンドをあげなきゃいけないのかと質問をされたそうで、上手く説明が出来なかったので

『約束の証しよ』

と答えたそうです。そうすると息子さんが

『じゃあ、ダイヤモンドじゃなくても良いのかな?』

これらの質問は彼女からではなくても良く言われます。

ダイヤモンドにどういう価値があるのか?

 例えて言えば美人コンテストが世界中でありますが、世界一の美人を決めて何か意味があるのか?ましてや、それが私自身から見たら醜女ではないけれどそれほどかな・・と思う事も有ります。

 ただ、美しい事で色々なコマーシャルバリューが生まれる事はあります。その美人を使って色々なイベントに色を添えたり、世界のチャリティーのシンボルとなったりと美しいという事で色々な側面に役に立っています。またその本人にとってもキャリアとなることは間違いがありません。

 つまり、美しくて希少性があり、強いという事はシンボルになり得る象徴という事になりやすいのでしょう。ダイヤモンドは数ある鉱物の中でグランプリをとった存在と言えるのです。

 それゆえに婚約等の何か状況の変化を世間に示す象徴として婚約指輪があり、そこにダイヤモンドが使われるようになった事は間違いがありません。確かにビジネスのプロモーションの中から生まれたものではありますがダイヤモンド以外ではその役割を果たせなかったのではないかと思います。

 勿論、他の宝石もありますが準グランプリよりはグランプリの方が象徴としては良いのではと思っています。

 簡単な説明ではありますが、彼女は納得して息子さんに説明をすると話しながらランニングマシンの上で汗を流しておりました。

2013年2月1日金曜日

ダイヤモンド・グレードの矛盾。

 最近、お客様から

『どこの鑑定機関が信用できますか?』

という質問をいただきましたが・・・・・。

『組織としてですか?それともグレードディングレベルですか?』

と、質問をかわすようにお答えしました。

 勿論お客様はそこまでの内容ではなく漠然とグレードの内容が信用できるところという事なのは解っているのですが。何故かかわしてしまいました。

 グレードというのは本来、熟練した鑑定士が10倍のルーペで確認をするという事が前提となっていますが昨今では効率を上げる為に20倍の顕微鏡を使用しているところもあるようです。

 倍率を上げると見えていなかった内胞物も見えるようになるでしょうし、実際にダイヤモンド全体に対するシェアも大きく感じるはずです。

 40年ほど前に2ctのフローレス(無疵)が当時所属をしていた会社が販売をした時に消費者の方から
『無疵だと言うから買ったのに瑕があるじゃないか!!』

と怒り心頭で抗議があり、その内容をよく聞いてみると顕微鏡で100倍率で確認をしたということでした。勿論、10倍基準のお話しをして御納得を頂いたのですが、基準を動かすという事は重要な事で効率を上げるためとはいえ倍率をあげてグレーディングをする事は疑問に思います。

 また、内胞物の位置大きさによっても個人的見解もある事は前回も述べた通りです。勿論、機関によっては複数人での確認をしてはいますが。

 しかし、後での責任の問題を考え、あえて厳しくするところもあり、ビジネスの為に多少の融通をきかすところもありという事もありますので、どちらも可ということではないと思います。

 グレードに関してもグレーディングをした裸石状態のものであり、その後枠づけをした段階では既に責任を持てないのは当然です。石留めの際に小さな瑕がつくことは十分に考えられます。その事は表記しているレポートとしていないものもあります。

 グレーディング・レポートに 《時と、場所と、人によっては多少見解に差があります》 と表記をしておけば何の問題もない事なのですが・・・。業者によってはそんな事をしたら市場に混乱を招くとか鑑定機関の信用に問題が出るとかいう人がいますが、多くの場合はその表記がない為の問題が起きているのです。

 勿論、クラリティー(清澄度)の問題だけではなくカラーの問題にしても同様な事が言えます。
つまり、きっちりとした基準を作る事は難しい問題で、ある種許容範囲があって当り前の目安である事を前提にしているのですが、ある部分の人々の利害に及ぶ事もあり、この辺にはあまり触れたがりません。

 多くの場合その精度を上げるように努力をしているのも事実ですが、裏を返せばその努力をしなければいけない程度のものなのです。その結果ダイヤモンド品質が変わる訳ではありませんが。

 例を上げれば、野鳥の会の渡り鳥の数の確認のようなもので、視認で大体の数を確認をしているだけで、それがあっているのかどうかはそれ程大きな問題ではありません。その結果実数が変わる訳ではないのですから。

 つまり、最初の質問に対してはこれらの事を説明するのは少しためらったからなのです。最近、フローレスは絶対に出さないと豪語している鑑定機関もあると聞いています。その事はナンセンスでこのような基準の中で行っていますと公表し、堂々とグレードの見解を出せばよい事です。

 ただ人間ですから目には衰えがありますので定期的にグレーダ―のチェックをする事は必要でしょう。

 いずれにしてもグレードというのは大体の目安であり、きっちりしたものであるがごとくプロモーションを行うので矛盾も起きます。まして、それにより価格競争を行うから余計に勘違いをさせるのです。

矛盾は常に人間が作り出すのです。原点に帰れば矛盾はないのです。