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2020年6月29日月曜日

民主主義と資本主義の矛盾そしてダイアモンド⁉

 最近はダイアモンドの話題をあまりせず経済の話ばかり書いていますが、実質的にはその事とダイアモンドの関しては密接な繋がりがあります。

 アベノミクスに関しに関しては提唱者でもあった竹中平蔵元金融担当大臣で現パソナ会長は言葉尻にその間違いを認めています。安倍総理の朋友でもある彼は今回の持続化給付金でも絡んでいます。

 彼の掲げたトリクルダウン理論、つまり安倍総理が口酸っぱく言っていた『シャンパンタワー理論』です。一番上のグラスにシャンパンを注げば順番に下に落ちてくるという理論で金持ちが富めば庶民にまで富が回ってくるという理論でした。

 私は以前からこのブログの中でもそれの誤りを指摘してし、現代のシャンパンタワーは一番上のグラスが大きすぎて下にはこぼれないとしてきましたが、実は一番上のグラスは際限なく大きくなる現代がそこにはあることに気が付きました。

 それは全てにおいてデジタル化にすることにより受け皿はどんどん大きくなるのです。極端な言い方をすると電子マネー化はその延長上にあります。つまり、デジタル化は国境がなくどこにでも数字上のお金は運べます。そして資産家はその能力に長けているわけです。

 民主主義は富の分配が絶対条件です。しかし、現代までの民主主義はどんどんそれを逸脱し、一部の成功者のみに富が集まるように形成されています。当初の頑張っている人に富が分配される民主主義は資本主義にあいまってうまく機能をしていたとは思いますが、IT化がどんどん進み最高者という資本家は更に富を集め、その技術を多用できない一般民衆は更に貧困が進み、安価なものを求めるようになり、システム化の投資の出来る資本家は更に安価な製造業を進め、安価なものを求める大衆を対象に更なる富を集中していきます。

 富の分配の出来ない民主主義はこれほど資本主義を歪めていきます。そして、その資本主義は一部の富裕層を更に太らせそれを継承する子孫たちは、今後の少子化も相まってさらに一部の富裕層をさらに顕著にしていきます。

 アベノミクスはそんな資本家たちに富を集中させるという大きな間違いに税金を投入し、その富の増加に拍車をかけたのです。つまり、本来富の分配のシステムである税金を高額所得者には減税し、一般庶民の生活に税金をかけるという暴挙を行った事になります。

 ある意味今回のコロナ騒動の給付金は富の分配を強制的に行わせたものであり、自然の摂理の方がより機能をしたのかもしれません。

 ここでダイアモンドビジネスですがこの歪んだ資本主義を如何に応用するかという事にかかってくるのでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月26日金曜日

78:22の法則が崩れる時⁉

 現在の世界の総資産の82%は10%の資産家が持っています。更にはその中の1%の人々が世界の総資産の半分を持っています。しかし、それは数字上のデーターで実際には64人の人々のより世界の総資産の半分が所有されています。

 その中で唯一日本人ではユニクロの創業者の柳井氏が世界第41位と入っていますが、世の中の理屈では資産の多くは大部分を占める貧困層の存在により与えられます。つまり、資産の形成は汗水たらして働く一般の人々の消費により成り立つのです。

 当然、貧困層は息絶えますので資産家は新たな市場を探し回ります。それが産業革命後の欧米諸国の植民地政策であったり、ユニクロの世界進出であり、そこではさらに貧困の差が生まれてくるのです。

 世界の割合が狂っているのですがこれは我が日本では顕著になってきています。これが是正される方法は大きな戦争が起きる事なのですが、実はこの戦争の多くは金持ちの理屈によって起きています。敗戦国の財閥は解体され、そこには新たな資産家の芽が出てくるのですが当面の間はこれによりバランスがとられるのです。

 78:22の法則に関しては知っている方も多いと思いますが、私自身が一番接しているユダヤ人の中で重用された法則として有名です。一番は世界にはお金を貯めたい人78%に対して22%のお金を借りたい人がいるという理屈から金融業を考え出したと言われています。

 これは空気中の窒素と酸素の割合が78%:22%というものから始まり、体の形成が水分78%に対しそれ以外が22%、更には海と陸の割合、人の呼吸も口呼吸が78%に対し肌呼吸が22%等々いくつでもその割合はあります。これは『黄金比』ともいわれています。

 随分前ですがパチンコ屋をやりながらダイアモンドの輸入をやっていた華僑の人が『高木さん、パチンコ屋はね22%から25%の割合で払い戻しをしていれば成り立つんだよ。』と言われたときに『ここにもユダヤの法則はあるんだ。』と思ったことがあります。

 この78:22の法則とは宇宙のバランスの根本はこの法則により成り立つというものから来ているわけです。

 つまり、現在の世の中は前述したような割合になっていることを考えると今回の新型コロナ騒動を遥かに超えることが起きる可能性を残していると考えるのが妥当ではないかと思うのです。

 今回の新型コロナ騒動はここにも貧富の差があり、富裕層ほどそのリスクを回避できるという現状があります。つまり富裕層は車で通勤をし、テレワークで外出せずに利益を合える事が出来、一般の人々は満員電車で通勤し、更には物流を支えています。資産家の富を支えるべくしてです。

 自然は必ず割合を是正しようという力を常に警告として出します。
https://ameblo.jp/diamonrow
 

2020年6月15日月曜日

人種差別の真実⁉

 今、世界中で起きているBLM運動『Bluck Lives Matter』は今回何故にこんなに広がりを見せているのだろう。

 私自身1970年代の米国への留学中にやはり差別を受けた思いがあります。当時、特に西海岸には多くの日本の真珠湾攻撃による犠牲者の遺族が多くおり、特に日本人へのヘイトは黒人へのそれとは違いもっと陰湿であったような気がします。

 例えばレストランで並んでいても案内をされないのはごく普通にあったことで、私自身当時住んでいたアパートでも随分と住民に陰湿な意地悪をされたものです。しかし、私自身はそれはどうにもならない事としてコミュニティに対してはモラルやマナーを守り、誠意を尽くすことで周りの雰囲気はどんどん変わり、最後は皆が何でも相談をしてくるようになったという思いがあります。

 勿論、差別に関しては絶対的な嫌悪感を持っていますが、差別している側もいつ差別をされる側に回るかもしれません。つまり、差別をされる側の問題点も考えなければ何の解決にもなりません。

 モラルを守り、マナーを重んじ、誠意を尽くせば周りはおのずから変わります。その結果としてアメリカは大統領に黒人がなれる国でもあなるのです。更に言えば反発だけで暴れることは故キング牧師の思想には相反するものなのです。

 今回もこの抗議活動の間にアトランタにて黒人が白人警察官により射殺がされました。ドライブスルーライン上で飲酒により車上で睡眠をし、営業を始め、お客の迷惑になるという事で警察へ連絡をしたファーストフード店に対して抗議をして人々は何をしたのかというと放火です。ファーストフード店は当然のことをしたのです。

 つまり、これらのリアクションが更なる差別を生むのです。もっと言うなら侮蔑をするのです。
侮蔑、差別、区別、更には主観というものは誰にでもある感情です。ただし、それは増幅するのはお互いの向き合い方だと思っています。

 現実に静かな抗議デモには警察官も個人の考え方として力ではなく膝をつき対応している場面も今回は随分と見ます。沢山の白人も世界中の人々も今回の抗議活動には参加をしています。

 これは単なる人種差別問題ではなく新型コレラによる自粛明けという事も含めて、昨今の貧富の偏った二極化等が根幹にあるように思われます。今回の白人警察官による黒人の射殺という似たようなことは年間何度もありました。しかし、今回は皆の反応が違います。その辺を見誤ってはいけないのでしょう。

 何故ならそれは今後の世界の在り方を含め、足元ではビジネスの問題にまでも及ぶからです。

 つまり、現代は民主主義が多数決の論理ではなく、マイノリティーである富裕層の論理で動く民主主義になっているのです。それがメジャーの貧困層の感情のやり場が今回の抗議活動の根幹にあるのです。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月6日土曜日

経済構造が与えるダイアモンドへの影響⁉

 ダウ平均が再び27,000ドル台を回復し、このCOVID19騒ぎの中での期待感からか日経にいたっても22,000円台を維持している。

   新型感染症拡大の中、何が要因でこのような結果に首を傾げる人も多いのではないだろうか?

 これは何もこの騒ぎの中の事ではなく実際にはこの騒ぎの前から実体経済と金融経済には乖離があったのです。実体経済と金融経済の格差が広がることはイコール貧富の格差が広がることを意味しています。

 つまり、中間消費者層がドンドン減少し、一般消費が失われていきます。実際にはここ数年既にその現象は起きていたのです。ダイアモンドビジネスそのものも中間層が多いという事を前提に成り立ってきたビジネスです。

 何故に中間層が減少をしてきたかを考える時に考えるべきことは労働力が資源から経費に変わってきたという事でしょう。つまり、物や技術を創りだしてきていた労働は日本の例を挙げるまでもなく資源でした。しかし、現代において労働者はIT革命によりAI化も進み、経費削減のための材料でしかありません。

 これと同じことはイギリスの産業革命でも起きていました。馬や家畜を使い物を運び畑を耕していたものが、自動車や汽車、そしてトラクターなどの機械化が進み、効率化が進み、一時は社会を潤したのですが、その後資産家は資本を投入することにより更なる効率化と人員の削減を試みていきます。

 結果、労働者は排除され資本家だけが潤っていく訳ですが、それは消費層の減少に結び付き資本家の金融のみが顕著な伸びを示していくことになります。やがてそれは世界大恐慌につながっていく訳です。

 簡単に言うと中間層が多い時代が一番実体経済が活発化し、利益分配がうまくいっている時代という事になります。今の時代は歴史を繰り返しているように思えます。日本の株高は決してアベノミクスの効能ではなく、リーマンショック後の影響が大きく、更にアベノミクスがそれ乗じたと言えるものでしょう。

 つまり、リーマンショックで落ちた株価は一部の資産家により買いまくられ、結果株価上昇により資産家たちはさらなる利益を享受したわけですが、資産家は何処からその資本がというと、思い出されるのはリーマン倒産や傾きの際に米国は税金をそれらの企業に投下したことは記憶に新しいと思います。倒産したはずの会社の役員が退職金を数十億ドル手にしたという話題は世界中を驚かせました。彼らはその元手により更なる富を手にしたのです。それがアメリカ資本主義であり、ウオールストリートの理屈なのです。

 現代資本主義においては資産家はあくまでも資本家として富を膨らまし、大衆は何処までも貧困になるという事です。中国の様な国家型資本主義は市場全体のお金を国が動かすには好都合ですが、それは常に覇権主義をモもっとうに他国の富を自国に誘導することを前提としています。

 結論じみたことをいうと、今後まだまだ貧富の差が広がり、ダイアモンドビジネスにおいては多くの業者が参加をすることは難しくなるという事でしょう。

 例えばファストファッションは大衆にとってはその場での助力になるでしょう。しかし、その裏には資本家やファンドがいますので彼らの富はさらに大きくなり、規模のメリットを生かし、さらなる資本を投入し、人手を更に減らし、AIによるシステム化を進め労働者を切り始めるでしょう。

 彼らの富がタックスヘブンに移行することは誰もが気づいていることです。つまり、富の分配が行われることはないという事です。そして、それは過去の歴史が物語るように革命が起きない限り半永久的に続くのです。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月3日水曜日

コロナ後に見えてきたもの⁉

 新型コロナウイルスによる自粛休業の解除後、多くの人々が銀座の宝石店に押し寄せました。これは特別に珍しい現象ではありません。9.11後の米国でも東日本大震災後の日本でもそうでした。

 人々は必ずしもジュエリーを聞かざる物だけと考えている人たちばかりではありません。一番多くは結婚指輪であったり、婚約指輪でしょう。それは人間なり動物の本能でもあるのでしょうが、多くの人々と繋がっていたい、特に身近な人々とは証を身に着けていたいとも思うのでしょう。

 2001年9月11日に起きたテロ事件は歴史上でも悲惨な出来事でした。私自身も米国をメインにビジネスをしていたので鮮明に覚えています。

 その夏、クリスマスセール用に受けた注文が事件直後には大量にキャンセルが入ってきました。しかし、事件が落ち着き始め年末の商戦が始まる気配の有る10月後半から11月に入るとキャンセルされていた受注品のサイドのオーダーが入り始めてのです。

 当初何が起きたのか面食らっておりましたが、後に被害にあった人々の遺族が故人とのの思い出にという動機から特に東海岸の多くの人々が宝石店の店頭に押し寄せたのです。

 東日本大震災の折にも似たような現象が特に東北地方では起きたものでした。今回の新型コロナ後にどのような現象が起きるのかはまだはっきりとはわかりませんが、おそらく同じような現象が起きるのでしょう。その一部の現象が既に起き始めているという事でしょう。

 ジュエリーというものは本来宝石を身に着ける手段でたったものが時代を経るにつけ装飾品となり、更にはファッションを追うアイテムとなったきたのですが、根本にあるものはまだ脈々と流れているような気がします。

 宝石に対する考え方も時代とともに象徴から嗜好性を伴い、考え方もジュエラーそれぞれですがあまりにも沢山の役割を宝飾品に与えすぎ、そこに起きた宝飾品を蔑むような売り方も影を潜め始め、コロナ後は新というよりも『温故知新』ではありませんが、『絆』をテーマとしたそれこそ新型の売り方が一つのスタンダードになるのではないかと感じています。
https://ameblo.jp/diamonrow