ページビューの合計

91,824

2025年1月29日水曜日

天然ダイアモンドとラボグロンダイアモンド⁉

  ここ数年ラボグロンダイアモンドの話題が多くありますが、実際にはラボグロンという命名は後日とはなりますが、1980年代から出回っていた事実もあります。

 さらに言えば品質を言わなければ日本の企業でも1970年代から製造を行っていました。

ラボグロンがラボグロンという命名のもとに普及し始めた当初は天然ダイモンドの6割から7割のバリューで出回り始めましたが、その2~3年後には天然ダイモンドの3%程度の価格で流通するようになりました。

 その理由として大量生産が一番の理由ですが、これも裏事情で天然ダイモンドのコロナ禍における販売不振という事があり、天然ダイアモンドの代わりに研磨をする材料としてラボグロンダイアモンドがありました。

 それ故に価格の下落を起こし、興味が無くなるほどの商材となったのですが、ここにきてラボグロンの一つの役割としてコスチュームジュエリーの贅沢版という新たなジャンルが登場をしてきたのです。

 既にアメリカなどでは天然であるなら数億円するようなジュエリーを数百万円ほどで仕上げハリウッドなどの女優などの需要に答えるといったブランドなども現れています。

 欧米諸国にはこれらのジュエリーをする機会が多くあるので市場としても今後も望めるのでないかと想像しますが、果たしてそのような機会が少ない日本ではどこまでそれが伸びるのかという事です。

 いずれにしてもそれが天然ダイモンドのシェアをある程度浸食をすることは間違いがありませんが、忘れてはならなのは天然のダイアモンドが存在をしていてのラボグロンです。もし天然のダイアモンドが存在しなければ、ラボグロンはただのカーボンの結晶でしかありません。

 ラボグロンは天然があっての存在価値です。それ故に天然ダイアモンドの価値を今後は同様な展開していくことが賢明なのかがダイアモンド業界における課題です。

 既に希少性、伝統、物語、換金性が付与されているダイアモンドとサスティナブルで安価な汎用性のあるダイアモンドといった二つのカテゴリのあるダイアモンドといった仕訳をしようという動きも世界のダイアモンド業界にはあります。

 偽物は本物があっての価値です。後は業界がどこまで天然ダイモンドの価値を高めることができるのかという事が今後の課題でしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿