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2022年4月28日木曜日

ダイアモンドと今後の展望⁉

  乱世と言って良いような現代です。

 新型コロナ、ウクライナ侵攻をはじめ、国内でいえばよくないインフレ、経済格差の広がり等々数え上げればきりがありません。

 そんな中で金の高騰や極度の円安など我々のビジネスにも影響があるような現象もあります。国民の現金預金がタンス預金を含めて2000兆円を超える数字になり、この現象の根底には将来の不安や国に対する不信があるのでしょうか?

 金の高騰に関しては実際には高騰どころか下降をしているのですが、円安の影響を受け国内的には高騰をしているように見え、メディア等でもウクライナ侵攻を背景に有事の影響による金の高騰としてますが、それは大いなる勘違いです。

 金の価格だけでいえば一昨年の8月をピークに1オンス2000ドルから下降が始まり、現状は1900ドルを行ったり来たりといった状況です。つまり、現状は日本の金融政策による為替の影響によるものであり、決して金の相場の問題ではないのです。

 その金の相場に関しては現在は過去の相場とは異なり、金融上の踊り場的な役目を果たし、過去の様な有事の金でもなければ経済の異常によるインフレ対策としての金でもないのです。

 現状のフィンテックの中では一人の人間が何兆円もの資産を動かし、いちいち金の相場を見るというよりは株式や国債などの状況により、一時的に資産の回避する場所としての金の役割が大きいのです。

 現状為替は円安傾向にありますが、その一番の要因は勿論、日米の金利差であるわけですが約5年物で2.8%の差というものをどう捉えるか?という事にもなります。単純に言えば130円よりも弱くなることは考えにくいし、120円よりも強くなることも考えにくいとなれば、しばらくの間は120円台をウロウロするといえるのではないでしょうか。

 そうなると我々のダイアモンドをどう考えるとよいかという事ですが、1ドル110円より弱くなる環境下では輸出を念頭に入れるべきというのが私の考えです。何故なら、最近の事ですがお金欲しさではなく『墓じまい』ならぬ『宝飾じまい』したいと思っている方が多いという事です。

 つまり、大粒のダイアモンドをはじめ高額な宝飾品を手放したいという方が多くいるという事です。それであれば腰の弱くなった日本市場より海外市場へ向けた試みをすべきという事です。

 それらの人々は年齢も上がり、バブルの頃のデザインを多く所有しており、現代のカジュアルになり過ぎたファッションには馴染まないものが多くあり、手放すには抵抗がないのです。それ故に過去の如何わしい価格で販売がされた物で価格が想定よりも安くても、目的はお金ではないのでスムーズに事が運びます。

 私自身も以前、長く海外でのビジネスを行ってきたという事もあり、今後をふまえ海外への進出も一つの手段ではないかと考えています。


 

2022年4月18日月曜日

戦争と災害とダイアモンド⁉

 ロシアのウクライナ侵攻以来、ダイアモンドに対する問い合わせをいただく機会が多くなっています。

 資産としてのダイアモンドについては以前よりブログやセミナー等などで取り上げてきましたが、確かにこのウクライナ侵攻以来、様々なご意見や反応をいただくことが多くなまりました。

 ダイアモンドの資産として有効性は以前から触れてきましたが、安全資産であると同時に携帯性、対応性に関しては今回の様な惨事が起きると改めて感じざるを得ません。

 今回もウクライナの富裕層がいち早く対応をしたことやポーランドやオーストリアでの避難民の人達のダイアモンドによる換金が行われているという内容はダイアモンドのユダヤ人仲間から多く聞きます。

 戦争は実感がないにしても災害というある意味戦争以上に悲惨な出来事は我々日本人にとっては他人事ではありません。長く続いた不動産神話も限界が近づく様が最近の土地価格にも反映されてきています。

 どうしても東京や大都市の不動産を物差しにしがちですが、過去栄えた地方都市がシャッタ―商店街や過疎化しているとをもっと現実的に受け止める必要があるのです。それは徐々に大都市に迫りつつあり、現状のタワーマンションに関しても高騰しているといっても建材が値上りがりしているだけであり、決してその土地自体が値上がりしているわけではありません。

 投資信託にしても、ここ二、三年多くの小規模投資家たちは苦しんでいます。現代の投資に関しては大規模投資家だけが潤いを得る仕組みになっており、決して投資家皆が富を得るわけではありません。もっと言うと相変わらず千三つ、つまり千投資して三つ戻りの世界であることに変わりはありません。

 現実にイーロン・マスクやバフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社などのリターンは驚異的ですが、実際の身の回りでの投資信託難民は後を絶ちません。つまり現在の金融というものは魔界に近い存在であり、ITやデジタルさらに言えば特殊な情報収集能力がなければ太刀打ちは出来なのです。

 多くの証券会社の担当者は上辺の知識で営業をしており、彼らの知識では到底現状の金融の世界は計り知れないのが現状でしょう。

 ダイアモンドというシンプルで安定した資産へ改めて目を向けるには絶好の機会かもしれません。ただし、宝飾業界とその世界は似てはいますが、決して同質のものではないことを、改めて記しておきます。

 あとは、お金があれば手に入るといった品物ではなく、手に入りやすいものは、やはり資産性は低くなるという事も併記しなければならないでしょう。