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2021年4月7日水曜日

ダイアモンドの常識⁉

 ダイアモンドは有史以来、象徴を伴った資産として人類の周りに存在していました。しかし、人類の社会習慣や環境に変化により本来の価値というものが翻弄もされてきました。

 近代においては日本の4Cグレードの誤解と偏向によりダイアモンドの本来の価値を損なってき他とも言えます。それはダイアモンドという一つの言葉がすべて同じものという誤解から生まれたものでしょう。

 私自身が今から45年前ほどに渡米をしたころは米国の宝石店で1カラット以下のダイアモンドにグレードを使用しているところは殆どありませんでした。それはジュエリーの材料として使用するか婚約指輪に使用するかという事でダイアモンドそのものに価値を覆いかぶせることはなかったでしょう。

 つまり、0.25カラット以下をメレーという位置づけの時にそこにグレードを付けるという事はあまりにも異常なことだったからです。メレーとは一般人がよく口にする『くずダイア』という位置づけの物を表す言葉と同意語だからです。勿論『くずダイア』という言葉を甘んじて受けようとは思いませんが・・・。

 当時日本では収入の問題もあり0.1カラット前後のものからグレードをブランドダイアモンドはつけていました。それは当時の『給料3か月分』といても多くの若者は20~30万円のが予算でしたから0,2カラットが20万円、0,3カラットが30万円というものであってもその価値を示そうとグレードを使用していたのです。その結果小さなサイズのものまで大粒のダイアモンドと同じような価値があるように勘違いをされたのでしょう。

 勿論それらの価値もそれなりではありますが、本来の価値は冒頭に書いたように象徴と資産としての価値がメインです。しかし、長い間婚約指輪と同じような販売のされ方をしてきたので、べらぼうな価格が設定をされ、そこからの値引き販売というものはダイアモンドの本来の価値と価格を危ういもんだという印象を消費者に持たせてしまったのです。

 小粒のダイアモンドには宝石の絶対条件となる希少性というものが一見欠けています。それは供給量が時として需要を超えてしまう事があるからです。本来の宝石としてのダイアモンドは決して供給が需要を超えることはない希少性というものが伴っています。それゆえに金融資産としての側面があるわけです。

 そしてそれは免許のいらない金融商品を扱うという特殊な状況を現状を生んでいるという事ですが、それは日本の話であって決してダイアモンドの常識ではないのです。世界では金融資産としての循環やその環境が整っています。日本においても早くその環境が整うことが常識の中でのダイアモンドが存在をすることになるのでしょう。



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