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2021年2月9日火曜日

ロビンフッドの時代⁉

 年初来米国での株価の中で話題になっているのがロビンフッドという個人投資家向けのアプリですが、これは現代を象徴するようなアプリでこのアプリの名前の由来も中世のイングランドの義賊の話で権力者より金品を奪いそれを大衆に分け与えるという物語です。

 新資本主義といわれる現代において一部の肥大化する富裕層の投資マネーを大衆に取り戻そうとの個人投資家にSNSで呼びかけ、今回はゲームストップ社の株を買いまくりヘッジファンドに打撃を与えようという試みです。その裏には肥大化するヘッジファンドのいわゆる『空売り』があるわけです。

 ご存じに方も多いかもしれませんが信用度の高い投資家には証券会社より信用取引というのがありますが、それは信用で株を一定の期間借り入れることができるというものです。

 ヘッジファンドはこの制度を利用してターゲットとなる会社の株を借り、売りまくります。そうすれば当然株価は下がります。しかし、ファンドはすでに売りまくり下がった株を証券会社に戻します。つまり、100円の価値のあった一株を下がった株価80円で買い戻し、その株を証券会社に戻します。そうするとすでに一度一株100円で売った代金が手元にありますから20円の利益が手元に残るわけです。

 ロビンフッダー達はそうはさせじと彼らが売ろうとしている株を皆で買いまくります。そうすると株価は下がらずにむしろ上がります。ストップ高のない米国市場では天井知らずに上がり始めると今度はヘッジファンドの株は上がり始め、証券会社に株を戻すときには逆に損をすることとなります。

 個人投資家たちは自分たちが損をするかもしれない状況で果敢に攻め先月の大騒ぎになったわけです。

一部の富裕層のお金を運用を仕組みを利用して昔でいう『仕手戦』を繰り広げられることは一部の富裕層への優待であり、ウォールストリートの理屈です。しかし、現代社会はこの仕組みにより貧富の差が広がっているわけです。

 ロビン・フッドはダイアモンドビジネスの中にもいます。

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