現在の金融経済の規模は実体経済の4~5倍といわれていますが、この差というのは数十年で出来たのではなくこの十年といってよいでしょう。
つまり、これは現在のIT化、AI化による金融の迅速性によるものだと考えられます。しかし、この迅速性がゆえに一カ月で数兆円の資産が一人の人間に膨らんだりするわけですが、これ現象ををどうとらえるかが今後の課題となると考えられます。
日本のインバウンド一年の経済効果が2500万人の来日で5兆円ですが、これは実体経済の現状と考えると、一人の人間の資産が一カ月で増える金額がその5兆円を超える8兆円というイーロンマスクの例もありますが、どちらも現実です。
実体経済を物の動く経済と考えると、金融経済は数字が動く仮想経済と考えられるのではないだろうか?
これは膨らむのも早いが減少するのも早いとなると資産力のある投資家にとっては数%の動きをAIに任せて取引を瞬時に行なうには向いているが資産力のない庶民が行うにはリスクが伴うという事にならないだろうか?
膨らみやすい金融経済は現物経済に対して比率から言っても実際には対比価値が下がっていることになります。
現実に、現状の金価格は高値で推移していますが需要が増してきたというより、貨幣に対して現物である金が強くなっているという現象とも捉えることができます。
本来実体経済と金融経済の比率が同等の価値をもって経済というものが活性化されます。現状の金融経済のふくらみは投資というゲームが行われている結果のバブルというだけで何かの価値が上がって膨らんでいるわけではありません。
勿論、半導体などの今後の需要も考えられる投資価値もありますが、これも実体経済であり、何の理由なくして値上りしているわけではありません。
おそらく近い将来金融不和という事になるやもしれません。その時に大事なことが現物資産へのリスク分散という事になります。
そこでダイアモンドという事になるのですが、希少性、耐久性といった観点、及び過去のデーターによる結果から長期の資産分散という観点から向いているのでしょう。