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2024年9月2日月曜日

ダイアモンドの変遷⁉

 ダイアモンドの存在が歴史に現れて2000年を超えるにあたり、数々の物語がそこにはあり、現代の歴史の1ページを担ってきたことは確かでしょう。

 金融経済というお化けが闊歩し、世界を席巻しようとするときにアナログの第一人者ともいえるダイアモンドは既に表舞台から去り、ダイアモンドそのものは単なる着飾るファッションの一部となってきたことは否めないのです。

 現代において多くの資産形成者は表に出ることよりもパソコンの前に居座ることを良しとし、外に出て着飾ることを好みません。また世界の上級資産形成者はダイアモンドを成功や権力証としても考えません。

 権力の象徴であり、資産の象徴であったダイアモンドというものは既に存在しないのでしょうか?

 金融というTVゲームはゲーム巧者に常に軍配が上がり、一般投資者に勝利の目はほぼありません。しかし、世界の実体経済が縮小し、金融経済が拡大し始めた現代においては、アナログ資産の代表である『金』に関しても証券化され金融の仲間と化し、実体価値とはかけ離れた時価となっています。

 現状唯一アナログ資産としての運用が可能なものは大粒ダイアモンドであることは間違いないと考えてもよいでしょうが、実際には5カラット以上の大粒となればそれほどの量がないのも事実です。

 現代のダイアモンドは小粒でジュエリー素材、大粒で稀な資産としての存在で、ジュエリーに関しては代替品があるし、資産としては証券や暗号資産、そして不動産があります。

 ただ、ダイアモンドの強さは現物で他の資産とは違い足跡を追う事の難しさがあることを利点とするかどうかという事でしょう。