ラパポートレポートというダイアモンドのプライスの基準になるようなレポートがあることはダイアモンドのビジネスに携わている人は知っていると思いますが、実際に役に立つかどうかというと少し疑問です。
つまり、現実の価格がありますからこの指標から何%違いという内容で取引されるのですが、石目やグレード内容によっても違うので何の指標なんだという事です。
実際にその指標でみると、この10年間ダイアモンドの価格は落ち続けていることになるが、実際にはそんなことはないでしょう。つまりこのような指標は相場が立つ数量の多いものには適用できますが、希少性の高いサイズの大きなものにはあまりあてはまらないという事になります。
金の価格が以前のように米国債に連動をしているというよりもプレミアリスクの部分が大きくなってきている現代においては、あまりラパポートレポート自体は大粒に関しては当てになりません。それと同時にダイアモンドの存在が、ダイアモンドそのものの存在価値というよりそな価値観や他のオークションの対象になるもののように需要に対しての価値になります。
それは現代のファンシーカラーダイアモンドの相場が証明をしています。特にアーガイルの物に関しては美しいというよりマーケティングにより価格が上がっている部分があります。それは鉱山が閉山するというインフォメーションが数年前から吹聴され、その結果希少性があるという印象がつけられたわけです。実際には過去閉山をした鉱山は沢山あるわけでアーガイルが特別というわけではありません。
つまり、実際に希少性も高く歴史的にもその価値はあるものですが、現代式の価値形成が行われ始めたといってもよいでしょう。つまり指標だけで表すとものにより価格が下がっているような印象を受けますが、実際には金価格と同じように過去の価値観だけでダイアモンドの価格は決まっていないといってよいでしょう。