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2021年12月20日月曜日

ダイアモンドの高騰⁉

 ダイアモンドの高騰は皆さんもお聞き及びかと思いますが、それは偏に品物不足です。大手のオークション会社であるサザビーズやクリスティーズに関しても例外ではありません。

 ファンシーカラーの特殊なものに関しては確かにニュースにもなり、落札価格にも驚きは隠せません。しかし、白物の大粒ダイアモンドに関しては圧倒的に品不足で前回のサザビーズに関しては一粒の10ctsのサイズは出ておりません。当方も先日サザビーズ出品予定のものがその前に一般の方に決まってしまうという状況でした。

 背景にあるものはコロナ禍でのロックダウンによる供給不足の影響もありますが、圧倒的に市場での需要に対しての供給不足でしょう。さらに言えば現状での金融の不安定さからの安定資産としてのダイアモンドへの信用による需要でしょう。

 国内においても安定資産としての購入要望は大きいのですがいかんせんものがありません。当社においても5カラット、10カラットとここ数カ月連続での販売となっており、供給に不安感が出てきていることも事実です。

 海外においても同じ状況であり、ここ数カ月での大粒の平均値上がりは数年ぶりの事と記憶しています。15,6年前だと思いますが同じような状況で10カラットのD,IFが異常な値上がりがありました、現状では価格も安定をし、その頃より戻ってはいますが、それはD,IFという特殊な品質のものに起きる現象です。

 他のコマーシャルなところに関しては極端な値上がりはありませんでしたが、現状はやはりそのころに比べると価格は安定して上昇をしておりました。

 しかし、現在ほどの価格上昇率に関しては久しぶりといってよいでしょう。これは経験則ですがこの状況はしばらく続くと考えています。それは当時より全体的に需要が多いという事と金融ブームによるものが多いからです。

 国内の状況を見ても現代アートや高額腕時計という将来的に不安定な高額品が全国の百貨店で堅調に販売がされています。勿論現状の金融バブルが大きな要因ですが資産としての目論見が相当影響をしているという事です。それならその最先頭にいるダイアモンドとなるのですが、残念ながらダイアモンドは資産家の数ほどの量はありませんからそれほどの注目は浴びてはいないというところでしょう。

 更に言えば手放す時のインフラが整備されていないという認識があるのでしょう。これらは時間とともに解決するでしょう。海外ではすでに始まっているのですから・・・。

 更に海外をはじめ目先の利く方たちは間違いなくダイアモンドに走っているような気がします。