資本主義の崩壊に関してはマルクスが貧富の差と地球環境の悪化を主な原因として起きうると説いていましたが、それに伴い資本主義は民主主義とのバランスにより成り立つとも示していました。
現状は富の分配の不安定と資産の偏りといった状況が起きたおり、日本を含めたそれぞれの国において税の分配の格差や一部の人間への貨幣といった数字の偏りが顕著になっています。
現代では民主主義の国の率が30%を割らんとしており、専制主義の国が台頭をしておりますが、それも資本主義の崩壊へのある意味の現象でしょう。
日本においては政治家がその担い手となり、それを本人たちが気が付いていないという哀れな現象が起きております。既に日本の資本主義と民主主義は劣化しているといってよいのです。
貨幣というものは市場を動いていなければ意味のないものです。一部の人間に偏り、金融以外の市場に出てくる気配があまり感じられずにいます。日本においては政府がNISAを通して海外への投資を間接的に応援し、それを非課税枠を使い、促しております。
国内投資に対して国内の税金を応援するなら理解ができるが、海外投資へ非課税枠を使う事が理解できないし、更にその為一般市場への貨幣の流通がせき止められています。勿論、内需の拡大は起きませんので経済は動きません。
更に昨今は円安を話題にすることが多いのですが、現代においてはもっとグローバルな目で見ると何が起きているのかというと、ドル自体が現物資産である金に対して弱い状況にあります。つまり、貨幣が現物資産に対して弱い時代に入っているのです。
それは地金だけではありません、不動産に対してもそうです。世界中の不動産の価格が上がっています。現物資産の高騰は何を示しているのか?
間接的に見ればフィンテックが登場以来、資本主義同様に金融の世界の崩壊現象が起きているのです。それは印象的な崩壊という意味ではなく、本来の投資の機能を失っているという事です。
つまり、稼げている企業に資金が集まり、これからという企業やここを乗り越えればという企業には資金が集まりにくくなっているのです。勿論その不安定さは各々が感じています。その為に現物資産が台頭してきているのです。ダイアモンドもその一つである事は間違いがありません。勿論、希少性の高いものを前提としていますが・・・。