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2022年1月5日水曜日

ダイアモンドビジネスの構造変換⁉

 純粋のダイアモンドビジネスとはジュエリービジネスと多少の違和感のあるものです。それは付加価値性が低く、万人に向くものではないからです。勿論それは大きさや品質にもよります。

 ジュエリービジネスにおいては小さなサイズや低品質のものを使用する場合もありますので、ジュエリービジネスにおいても量産品を扱っているか付加価値性の高いものを扱っているかにより中身は変わってくるでしょう。

 ここでは資産性を含めたダイアモンドビジネスに触れますが、現状の中では鉱山からの流通システムが以前とは変化があり、物によっては鉱山会社が直に研磨し、更には最終市場であるオークションに直接出品をするケースも増えました。

 更にアルロッサなどの大手鉱山会社が小売展開を国際的な計画している状況で、以前のデ・ビアスの内容とは少し違い何処とも組まずにダイレクトというところが今回の違いでしょう。

 特に資産性の高いダイアモンドに関してはここ数年供給が少なくなってきていることもありますが、コロナ禍の市場においても需要が供給を上回っています。10ct以上の物に関しては世界中での在庫量の少なさが際立ち、特に現状の金融であぶれている資金の一部がある意味安全資産でもあるダイアモンドに流れていることは無視できないでしょう。

 明らかに以前のダイアモンドビジネスとは異にしており、もっと言うならそれ以前のダイアモンドの価値位置に戻ったような状況ともいえるでしょう。つまり、財産の移動や価値の普遍性を生かした安全資産としての形になってきたという事でしょう。

 もう一部の組織が価格や価値をコントロールできるような状況ではありません。あくまでも市場原理が働き、価格や価値が決まっているのです。そうなれば更なる安全資産としての流用性が増すことになるでしょう。