コロナ禍という事もあり、話題も少なくブログをアップする割合も減ってきましたが、最近オークション結果やその出品内容を見ていると大粒の割合が減ってきたように見えます。
勿論、私自身の肌感でもあるのですがファンシーカラーへの傾倒が投資家たちに見えることもあり、大粒ダイアモンドの率が減っているような気がするのです。
ただそれだけではなく、何時の時代もそうですがダイモンド業界がい大いにキャンペーンを張り販売したものが数年後に大量に売りに出されるという事が多くあります。
現在、顕著なのがクッションカットです。一時にはプリンセスカットが大いに売り出されていた時代があったのですがその時代も終わり、歩留まりもよく単価が高くなるクッションカットが流行るというより大いに研磨がされ、日本ではあまり人気が出なかったもののクッションカットが大いに吐き出されたことがここ十数年の間にありました。
現在のオークション(御徒町の”市”ではありません)を見ているとそのころの爪痕の結果なのかクッションカットが多く見られます。また、逆にハートシェイプやマーキースなどの原石自体が特殊なものはやはり少なくこの辺の今後の値動きが気になるところです。
全体的に言えることはこの頃のコロナ禍という事もあり、大手オークション会社のサザビーズやクリスティーズにおいてもネットでの落札が多くなってきているという事もあり、動きも大きくなったりもしています。その結果、当初コロナが始まった頃は大に出品も多く、落札も華やかだったのですが、鳴りも潜まり、出品数も減るだけではなく静観をしているような様子が伺われます。
その背景には絶対的な数量が少ない商品であるというだけではなく早々に手放しては意味のないものであるわけですから回転自体が収まってきたともいえるでしょう。安全資産でもあるダイアモンドはギャンブル性も乏しく、長年の所有が絶対的条件となります。その結果の売買の低迷という事もあるのでしょう。
日本の人々には馴染みのない資産であっても海外の多くの人々にとっては重要な資産としての使い勝手がありますので現在の様な金融の荒れているときには株や証券に目を奪われながらもギャンブル性の低いダイアモンドを手堅く所有しておこうという意識があるのです。
結論を言いますと、来年の桜の花が咲く頃には大粒ダイアモンドの値上がりのニュースが華やかになってくるのだろうと考えています。